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「検索したら、一番上に出てきたんです」。広島出身、鍼灸の国家資格を持つ23歳が、直感でこの世界に飛び込んだ。3日に1回ケアする自慢の手、猫と観葉植物に弱い素顔、そして「僕も、たぶん緊張します」という正直さ。福岡店の新人セラピスト・りくの話。


イトウ
りくさん、今日はよろしくお願いします。まず第一印象なんですが……韓国風の綺麗めなお顔立ちですね。センターパート、すごく似合ってます。

りく
ありがとうございます(笑)。この髪型は最近始めて、ハマっちゃったんです。

イトウ
外から見てもハマってます。お名前の「りく」は、どこから?

りく
ずっと「りく」ってあだ名で呼ばれてきたので、そのまま付けました。

イトウ
ご出身は?

りく
広島です。

イトウ
都会と田舎、どっちが好きですか。

りく
もう、ゴリゴリで田舎です(笑)。子どもの頃は海があまり身近じゃなかったので、海を見ると、興奮しちゃうタイプです。

イトウ
海でウェイってはしゃげる?

りく
はしゃげますね。テンション上がっちゃいます。


イトウ
体格の話も。身長はどのくらいですか。

りく
171cmで、体重は60kgくらい。細い方だと思います。ただ小さい頃からずっと野球をやっていたので、肩幅とか腰回りは意外とごつくて。ズボン選びには悩みます(笑)。
画面越しでも分かる肩幅。細身なのに姿勢が崩れない。話し方には「えっと」「あの」がほとんど無く、静かで整っている。初対面では「冷たそう」と言われることもあるらしいが、10分も話せば、それが単なる落ち着きだと分かる。

イトウ
りくさん、経歴がすごいんですよね。

りく
鍼灸の専門学校に行って、国家資格を取りました。いまは昼間、治療院で働いています。

イトウ
つまり、手で人を癒すプロです。

りく
手の感覚で癒すことには、自信がある方だと思います。指圧もオイルも、力加減の調整の幅というか。……もう、そこぐらいしかアピールポイントがないっていうくらい(笑)。

イトウ
いやいや、それが一番強いんですよ。これだけは誰にも負けない、というものはありますか。

りく
手の綺麗さです。男性の中でも綺麗なほうだという自信があります。

イトウ
ちょっと見せてください。……あ、本当だ。綺麗。女性みたい。

りく
施術のとき、手ってお客様に見られるじゃないですか。汚かったら丁寧じゃないなと思われる。だから手にも日焼け止めを塗るし、爪は3日に1回はケアしています。


イトウ
ご自身の性格を一言で言うと?

りく
マイペースですね。初対面だと「冷たそう」とか「人に興味なさそう」って言われるんですけど(笑)、楽しくなったら全然、ゴリゴリはしゃぎます。

イトウ
ご兄弟は?

りく
3人兄弟の真ん中です。高校で野球をやっていて上下関係が厳しかったので、年上には一歩引いちゃう。そのぶん後輩には優しくするタイプです。

イトウ
真ん中っ子は小悪魔が多いってよく言いますけど。

りく
上には可愛がられやすくて、自分は下の子に絡んでいきたいタイプなので……そうかもしれないです(笑)。

イトウ
休みの日は何をしてますか。

りく
ランニングをするか、兄と居酒屋を巡るか。あとは最近、観葉植物にハマってます。家にサボテンがいて、ちょくちょく写真を撮っちゃいます。


イトウ
テンションが上がる瞬間は?

りく
お酒の場と、あとは……猫とか赤ちゃんとか、可愛いものを見たときです。

イトウ
お酒は強いんですか。

りく
弱いんですけど、赤くなってからが長いという中途半端なタイプで(笑)。酔うとよく喋るようになって、距離が近くなります。

イトウ
それはいいギャップですね。好きな食べ物は?

りく
和食です。白ご飯と味噌汁と納豆と卵焼き、みたいな定番の定食がすごく好きで。1人で定食屋さんを巡ったりします。最近だと天神の定食屋さんが、サービス精神旺盛ですごく良かったです。


イトウ
この仕事は、どうやって知ったんですか。

りく
たまたま見ていた動画に出ていた人を「何をしてる人なんだろう」と調べたら、この仕事でした。やってみたい気持ちがあって、自分でも調べ始めて。

イトウ
数あるお店から、うちを選んだ理由は。

りく
検索したら、一番上に出てきたんです。それで、「ストロベリーボーイズ」っていう名前が可愛いなと思って(笑)。直感ですね。

イトウ
直感、大事です。応募からは、とんとん拍子?

りく
7月の末に応募して、すぐ面談をしてもらいました。いまはデビュー準備中で、LINEで「こういう写真を出してみてください」って具体的に教えてもらえるので、SNSをやってこなかった僕にはすごくありがたいです。

イトウ
デビュー前のいま、不安はありますか。

りく
あります。自分にちゃんとお客様がついてくれるのかな、というのは今も不安です。でも、上手に見せることより、一生懸命やっていることが伝われば、「もう一回この子にお願いしようかな」と思ってもらえるんじゃないかって。まずはそこからだと思っています。
飾った答えがひとつも無い。この正直さは、たぶんこの人の施術にもそのまま出る。

イトウ
お客様に、どんな時間を届けたいですか。

りく
癒されに来てほしいです。普段出せない素の自分を出せる、落ち着ける時間を提供したいなと思っています。

イトウ
接客で一番大切にしていることは。

りく
昼の仕事の上司にずっと言われているのが「些細なことに気づけ」なんです。ちょっとした体の変化とか、着ている服とか。痛そうな方、辛そうな方と接する仕事なので、心配りは丁寧に、と教わってきました。ここでも一番大切にしたいです。

イトウ
緊張しているお客様は、どうほぐしますか。

りく
言葉や雰囲気も大事なんですけど、体の作用から考えると、そっと触れたり、物理的に少し近づいたりするほうが、緊張はほぐれやすいと思っています。

イトウ
福岡でデートするなら?

りく
飲み屋さんを巡るのも好きですし、温泉も好きです。逆に、1日おうちでエアコンをつけて映画を見てゴロゴロ、も全然できます。外でウェイも、おうちでまったりも、どっちも大丈夫です(笑)。

イトウ
1年後、どんなセラピストになっていたいですか。

りく
出勤予定をチェックしてもらえて、「この日に合わせたい」と指名をいただける。まずは1日に1人、指名が入るところまで目指したいです。……この業界に入ったからには、売上1位も目指してみたいですね。

イトウ
最後に、これから会いに来る方へメッセージを。

りく
初めての方は緊張されると思いますが、僕も、たぶん緊張します(笑)。お互いリラックスして——僕が寄り添いますので、素の自分を出して、満足して帰っていただけたら嬉しいです。ぜひ会いに来てください。

イトウ
りくさん、今日はありがとうございました。

CAST PROFILE
RIKU
WRITER'S NOTE
取材で一番印象に残ったのは、「爪は3日に1回ケアしています」という一言でした。誰に言われたわけでもなく、お客様から見える場所だから、と。この几帳面さは、たぶん施術のすみずみに出ます。
「検索したら一番上に出てきて、名前が可愛かったから」という応募理由に、思わず笑ってしまいました。でもその直感で動ける素直さと、「一生懸命やっていることが伝われば」という誠実さは、たぶん同じところから来ています。
静かで整った話し方をするのに、海を見るとはしゃいで、猫に弱くて、サボテンの写真を撮ってしまう。このギャップは、会って確かめる価値があると思います。
— イトウ